前大阪府議の出来成元(でき・しげちか)支部長(67)は「佐藤氏側に支出した200万円の原資は地元業者2社からの献金。2社には支部発行の領収書を渡した」と説明。「支部が虚偽記載をしたと疑われかねず、刑事告発を検討せざるを得なくなった」としている。
佐藤氏は昨年9月の会見で、200万円は佐藤氏側が2社から直接受領したとした上で「寄付ではなく、(佐藤氏が代表の)自民党大阪府第11選挙区支部で受けた『預かり金』だった」と説明。「約半年後に業者に返金しており、収支報告書に受領を記載していないことは規正法上も問題はなく、適正な処理だった」との見解を示している。
佐藤氏の代理人は「出来氏の主張は事実に反する。規正法違反罪で告発されれば、こちらも虚偽告訴罪での告訴を検討せざるを得ない」と話している。