沖縄県名護市辺野古近くの米軍キャンプ・シュワブのゲート前でコンクリートブロックを積んだ威力業務妨害事件は、計画性と悪質さという点で移設反対派がこれまで以上に妨害をエスカレートさせていることを示している。ブロックは県外からも配送されている疑いが強く、県外の原資が過激な反対運動を下支えしている実態も浮き彫りになった。
シュワブでは、着手に向けた最終準備が進む海上工事を前に工事車両の出入りが活発化している。反対派は早朝など一定の時間帯に活動家らを大量動員することはできても、その態勢を常に維持することは不可能だ。そのためブロックを積み、車両の出入りを妨げようとしたとみられている。
その行為が威力業務妨害であることは、捜索差し押さえ令状を出した裁判官も認定している。昨年1年間に逮捕された10人以上の活動家らの大半が公務執行妨害などの現行犯だったのに対し、今回の事件の違法性はより明確だといえる。