それが切迫早産の妻をほったらかして巨乳タレントと密会していたとは…。首相側近は「かばう要素なし。イクメンどころか常識を疑う。育休どころか永久にお休みになるのではないか」と突き放した。別の政府関係者は「対応を誤れば子育て政策を推進する政府・自民党の姿勢も疑われてしまう」と頭を抱えた。ある閣僚は「これで国会議員の育休話はなくなった。話ができない状態になった」と肩を落とした。
勉強会に参加する若手議員はこう嘆いた。
「国会議員の育休は国民から議決権の負託を受けている立場上、ただでさえ否定的な意見が多い。国会議員全体の信用にもかかわる蛮行で、議論の土台が壊れてしまった…」
とりわけ怒り心頭なのは、国会運営を差配する自民党国会対策委員会だ。甘利氏の疑惑などの対応に追われ、ようやく国会が正常化した矢先のこの醜聞により、国会がまたも荒れ模様となってきたからだ。
それだけではなく宮崎氏には「前科」があった。今年1月に宮崎氏は大島理森衆院議長に対し、衆院規則への「育休」の追加を申し入れようとしたが、自民国対への事前連絡は一切なかった。佐藤勉国対委員長は「政党の所属議員が議員全体の規範に関わる改正を、党の了解なしに申し入れようとするのは前代未聞だ!」と怒り狂い、申し入れをやめさせた。それ以来、自民国対は宮崎氏の「人間性」を疑問視していたのだ。