190cm近い長身でイケメン、ロン毛…。宮崎氏はおおよそ自民党議員らしくない爽やかさを売りにしていたが、その私生活には女性にからむ悪いうわさがつきまとっていた。今回の不倫疑惑にも永田町では、驚きよりも「やっぱりか…」という声が多かった。
今回の不倫疑惑は人間性さえも疑われる醜聞だが、問題はそれだけで終わりそうにない。宮崎氏がイクメン議員として「時代の寵児」を気取っていたからだ。
宮崎氏は妻の出産を機に約1カ月の「育休」を取得すると宣言。さらに国会議員の活動を規定する衆参両院規則を改正し、「育休」として長期間の欠席を認める条件に追加するよう活動していた。
「男性の国会議員も一定の休みを取って育児を体験した方が子育て政策の立案にも有意義だ!」
宮崎氏のこんな訴えに「1億総活躍社会」を掲げる安倍晋三首相も同調。菅義偉官房長官、塩崎恭久厚生労働相らも相次いでエールを送った。自民党内では宮崎氏に賛同した有志議員が勉強会「男性の育児参加を支援する若手議員の会」を立ち上げ、運動は広がりつつあった。