建国記念の日 日本の「誇り」継承を 九州各地で奉祝行事

 神武天皇の即位をお祝いする「建国記念の日」の11日、九州各地で奉祝行事が催された。それぞれの行事を通じ、参加者らはわが国の長い歴史で培われた伝統や文化への誇りを強め、皇室の弥栄(やさか)を祈った。

                   ◇

 ◆尊敬される日本人

 誇りのある国づくりを進める「日本会議福岡」は福岡国際会議場(福岡市博多区)で「日本の建国をお祝いする集い」を開き、約1千人が祝った。

 台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊処長が「台湾人が尊敬する日本精神」について講演した。

 戎氏は、日本統治時代に台湾南部のダム建設を指揮した土木技師、八田與一(はった・よいち)氏について紹介し、その卓越した技術に加え、肩書や人種で差別をすることはなかった人柄を高く評価した。

 その上で「『日本精神』は、台湾では勤勉や正直さを表現する言葉として使われる。台湾では、私益より公益を思う日本人は尊敬されている」と指摘した。

 講演の結びでは「今後も『日本精神』を脈々と継承してほしい。日本人が日本精神を失わない限り、日本は世界のリーダーとして発展していけるでしょう」と訴えた。

 集いでは、日本会議福岡の松尾新吾会長(九州電力相談役)も「日本の歴史や伝統、文化は類いまれなものだ。守り、育むことが大事だ」と力説した。

 ◆5年目には好きになる

 北九州芸術劇場(北九州市小倉北区)の奉祝市民大会には800人が詰めかけ、拓殖大学国際学部教授の呉善花(オ・ソンファ)氏が、日韓両国の国民がいかに価値観の違いを乗り越えるべきか、について熱弁をふるった。

 呉氏は30年以上にわたる日本滞在の間に、日本人への感情の変化があったと振り返った。「当初はお互いの考え方の違いが分からずに戸惑いもあるだろうが、出会って5年目には違いが分かり、日本を好きになる」と指摘した。

 また、焼き肉文化の韓国が「和牛ブーム」に沸く現状を紹介した上で、「(焼き肉の)レベルの高い日本の焼き肉店に韓国人を連れて行けば、反日感情も弱まりますよ」と述べ、会場を沸かせた。

 福岡県久留米市ではノンフィクション作家、門田隆将氏が「日本人が毅然(きぜん)としてあるために」と題し、根本博・元陸軍中将のいきざまについて、約500人の聴衆を前に講演した。

 ◆神話共有で相互理解

 かごしま県民交流センター(鹿児島市)では日本会議鹿児島と鹿児島県神社庁が、県民の集いを開き、約500人が参加した。

 作家で神職の資格を持つ吉木誉絵(よしき・のりえ)氏が、神話と古事記をテーマに記念講演した。吉木氏は「日本の神話は独自の世界観を持つ。共有し合えば、国民の相互理解にもつながる。真の国際人になるのに、神話は教育面では欠かせない。東京五輪の開会式にも、古事記の世界観を採り入れると素晴らしいものになる」と語った。

 このほか、佐賀市や熊本市、大分県別府市などでも日本会議や保守系市民団体が、奉祝の集いを開いた。

 長崎市では日の丸の国旗を振りながら、約1200人が市内を行進した。

 宮崎市の「神宮会館」では作家、百田尚樹氏が総指揮を執った映画「世界は変わった 日本の憲法は?」が上映され、観客120人が真剣な表情で見入っていた。

会員限定記事会員サービス詳細