「ふくしま会議」昨秋、解散していた 復興策提言

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後の福島県の課題について市民や有識者が議論し、復興策を提言してきた「ふくしま会議」が解散していたことが9日、分かった。同会議からはさまざまな団体が派生しており、「一定の役割を終えた」(関係者)としているが、背景には参加者同士の意見や立場の食い違いもあったといい、復興・再生をめぐる意見集約の難しさも浮き彫りとなった格好だ。

 平成23年11月に開催された第1回会議には、会場の福島大学に国内外から約500人の市民が集まり、当時の閣僚も参加。会議の模様はインターネットで生中継された。その後も毎年、さまざまなテーマで議論を積み重ねてきた。

 会議は多くの成果を生んだ。議論をきっかけに、会津地方で再生可能エネルギー事業に取り組む「会津電力」が発足したほか、参加者の中からは女性起業家も誕生。24年7月からは社団法人として活動していたが、昨年10月に解散した。

 理事として解散の手続きを行った佐藤健太さん(33)=同県飯舘村=は「会議から派生した多くの団体が新しい課題に向かって挑戦しており、前向きな解散。会議の参加者たちとは今後も関係を続けていきたい」と話す。

会員限定記事会員サービス詳細