米大統領選

民主サンダース氏 非主流派の勝利 「改革」の訴え、どこまで広がるか

 「主流派(クリントン前国務長官)がウォールストリート(金融界)とつるんで、米国経済を浸食している。今夜、われわれが発した(勝利の)メッセージは、ウォールストリートからワシントンにまで響き渡るだろう」

 念願の初勝利。サンダース上院議員は9日夜の勝利集会で、顔を紅潮させながら熱弁をふるった。

 「民主社会主義者」を自称し、政策ではリベラル色を前面に押し出してきた。(1)最低賃金の時給15ドルへの引き上げ(2)公立大学の授業料無料化(3)社会保障の拡充(4)富裕層への課税強化-などだ。

 これらをとらえ、政府が市場経済などに積極的に関与する政策へと転換した、フランクリン・ルーズベルト大統領の「ニューディール政策」になぞらえて批判的に揶(や)揄(ゆ)する向きもある。

 だが、真骨頂は党内の主流派、エスタブリッシュメント(支配層)に対する徹底した批判と、アンチテーゼとしての「政治改革」だ。この点を、とりわけニューハンプシャー州での遊説や討論会では提起し続け、クリントン氏を「進歩主義者」ではないと攻撃したりもした。