関西の議論

ファインディング・ニモの研究で女子高生2人が快挙…世界も注目、小さな高校の「水族館部」

【関西の議論】ファインディング・ニモの研究で女子高生2人が快挙…世界も注目、小さな高校の「水族館部」
【関西の議論】ファインディング・ニモの研究で女子高生2人が快挙…世界も注目、小さな高校の「水族館部」
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 生徒数135人の小さな学校、愛媛県立長浜高校(同県大洲市長浜)には全国で唯一という「水族館部」がある。名前の通り、校内で魚類など約150種約2千匹を飼育し、毎月一般公開もしている。研究活動も盛んで、ディズニー映画「ファインディング・ニモ」のモデルになった海水魚「カクレクマノミ」に関する謎を解明した生徒らの研究が、国際的な科学コンテストで認められる快挙も達成した。地元にはかつて四国初の水族館があった。部員たちの頑張りは水族館復活を願う住民の励みにもなっている。

「チーム・ニモ」が快挙

 水族館部の活動が国際的な注目を集めたのは昨年5月。米ピッツバーグで開催された世界最大の学生科学コンテスト「国際学生科学技術フェア」(ISEF)に出場した2年の重松夏帆さん(17)と山本美歩さん(17)の研究が認められ、動物科学部門で4等になったのだ。

 2人は「チーム・ニモ」と名乗り、イソギンチャクが毒針を出す仕組みやカクレクマノミが刺されない謎について研究。イソギンチャクはマグネシウムの濃度が高いと毒針を出しにくくなることを突き止め、実験でクマノミの体の粘液にマグネシウムイオンが多く含まれることを発見、研究成果を論文にまとめた。

 2人の活躍はメディアに何度も取り上げられ、水族館部の知名度も急上昇。昨年8月の一般公開にはこれまでで最高の777人が訪れた。

 「『おめでとう』『頑張った』とよく声をかけられるようになった。大学に進み、英語のサイエンス誌に認められるような論文を書くことが目標」と重松さん。山本さんも「長年、先輩たちが取り組んできたテーマで、私も研究したかった。訪れる人も魚も大切する。そんな水族館を追求したい」と意欲をみせる。

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