「政治家のときは制約があった。今は自由に言わせてもらう」。政治家を引退した橋下徹前大阪市長(おおさか維新の会法律政策顧問)が8日、広島県福山市で開かれたシンポジウムで講演し、約2カ月ぶりに橋下節を披露した。「選挙は戦!」「投票で政治家にプレッシャーを」「大阪都構想は単純な話だ」。出席者によると、話題は有権者の投票行動から都構想まで多岐にわたり、聴衆の喝采を浴びた。福山市では今夏に市長選を控えており、橋下氏を招いた同市出身の元大阪市議の立候補がうわさされている。13日には滋賀県草津市でも講演する橋下氏の地方行脚には、全国展開をめざすおおさか維新の戦略も見え隠れする。
「今は私人。自由に言わせてもらう」
午後7時すぎ、満員となった約2千人の聴衆の前にノーネクタイのスーツ姿で現れた橋下氏。昨年12月の大阪市長退任をもって政治家を引退したことを強調し、「僕は私人。今は自由に言わせてもらう」とたんかを切って会場を沸かせた。
まずかみついたのは、福山市政への市民の関心の低さ。平成24年の前回市長選の投票率が戦後最低の22・59%だったことを取り上げ、NHK連続テレビ小説「あさが来た」の主人公の口ぐせをまねて「私人だから言う。福山市民の皆さんは恥ずかしい。まさに『びっくりぽん』だ!」。