デートDV

「今日はイヤなのに体を求められて…」「ケータイのメール見られた」 暴力後の「優しさ」に騙されないで

被害に気づかない

 10~20代の若い女性を支援するNPO法人「BONDプロジェクト」代表の橘ジュンさんは「デートDVの被害に遭いやすいのは、自己肯定感が低く、寂しさを感じている人」と指摘する。身体的な暴力だけでなく、精神的暴力で支配されているケースもあり、「自分が被害に遭っていることに気づいていないケースも少なくない」と話す。

 婚姻関係がなくても、同居している交際相手から受ける暴力が保護の対象になった改正DV防止法が施行され、裁判所が保護命令を出せるようになったのは平成26年。最高裁によると、同年1月から27年10月末までに、接近禁止や電話禁止などの保護命令は443件発令された。

 ただ、高校生など同居していないカップルは保護の対象外。橘さんは「年齢が低いと判断力が未熟なため、逃げずにがまんしてしまうこともある。同居していないケースも保護の対象にすべき」と訴える。

自信持てない

 一方、デートDVの加害者にはどんな人が多いのだろうか。

 法政大文学部の越智啓太教授(犯罪心理学)は、次の4つのタイプに分類する。(1)「女は殴らないとしつけできない」などと考える男性至上主義型(2)ストレスやイライラを恋人にぶつける補償型(3)恋人に逃げられるのを過度におそれる支配・監視型(4)相手との距離感がつかめない依存性型-で、いずれもプライドが高い割に自分に自信が持てない未熟な人が多いという。

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