春節ジレンマ !?「中国人向け百貨店になったら?」客クレーム続出…爆買い取り込み〝優遇〟すれば、日本人客離れ 大阪・ミナミ 

 大阪観光局によると、昨年、大阪を訪れた中国人客は約272万人(速報値)で過去最多を記録。同年に実施した別の調査では約69%がミナミの道頓堀を訪れていた。

 戎橋筋商店街振興組合の関係者は「外国人客が増えたといっても、商店街を訪れる客の7割は日本人。逃すと大変なことになる」と危機感を示した上で、「あからさまに外国人向けの店もあるが、いろいろな商いが出てくるのが商店街。日本人客を基本として、その次に外国人客に楽しんでもらうスタンスでやっていきたい」と話している。

まだまだ増える?

 大阪を訪れる中国人ら外国人観光客は増え続けているが、円安や関西国際空港への格安航空会社(LCC)の増便なども後押しし、今年の春節はさらなる増加も見込まれる。

 大阪観光局によると、大阪府を訪れた外国人観光客は平成23年の約158万人から増加を続け、27年は、過去最多だった前年の約376万人の倍近い約716万人(速報値)を記録。そのうち中国からの観光客は前年比2・7倍の約272万人だった。

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