マイナンバーカードも不正取得可能 「本人確認の精度を高めるべき」と専門家

 住基カードは、申請者が顔写真入りの身分証を所持していなくても、健康保険証など顔写真のない身分証2点を自治体に提示すれば申請可能だった。マイナンバーカードも個人番号が分かれば、住基カードとほぼ同じ本人確認手続きで取得できるため、京都市の担当者は「不正を完全に防ぐことは難しい」と漏らす。

 マイナンバーカードは金融機関の口座開設やパスポート交付などにも利用できることから、捜査関係者は「不正取得された他人名義のカードが犯罪に利用される可能性もある」と警戒する。

 ただ、本人確認の手続きを強化すれば、運転免許証といった、顔写真入りの身分証を持たない人への交付が難しくなる恐れもある。このため、自治体関係者は「安易に取得のハードルを高くすべきではない」と話す。情報セキュリティーの問題に詳しい立命館大情報理工学部の上原哲太郎教授は「国はマイナンバー制度の運用を進める中で不正防止策の検討を続け、本人確認の精度を高めるべきだ」と指摘している。

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