野口裕之の軍事情勢

「瑞穂&克也」が熱唱 永田町劇場でデュエットする反戦歌って…死んでもいいから憲法が大事?

 福島氏は1月19日の参院予算委員会でも、緊急条項で「内閣が法律と同じ効力を持つ政令を出せるようになるなら、ナチスドイツの国家授権法と全く一緒だ。許すわけにいかない」と述べた。岡田氏も1月15日のBS朝日の番組収録で「法律がなくても首相が政令で(国民の)権利を制限できる。恐ろしいことだ。ナチスが権力を取る過程とはそういうこと」と非難。収録後も記者団に「(独総統アドルフ)ヒトラー(1889~1945年)が政権を一旦取った後、議会を無視し独裁政権を創った」と語った。

 自身の妄想を膨らませ→妄想におびえたフリをし→批判する。マッチポンプとはかくなる論法を指す。確かに、当時の独憲法は《国内で公共の安全・秩序に著しい障害が生じ、またはその恐れがあるとき、大統領は公共の安全・秩序維持に必要な措置を採れる》と定めた。ただ、大統領に許されるのは安全・秩序回復の《行政措置権》だけで《立法措置権》の緊急命令権は含まれぬ。だのに独政府は緊急命令を含むと解釈し、小党乱立で議会の立法機能が不全に陥るや、緊急命令が議会の立法権に優先し乱発される。大統領の絶大な権力を悪用し政権掌握したのがヒトラーだった。断じて緊急権が危険なのではない。

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