ハンターの間では、猟場を守るなどの理由からノウハウを他のハンターに教えないのが常識で、猟友会が主体となってこうした取り組みを進めるのは、全国でも例がないという。
アカデミーは今春開講。1期生として約50人の育成を考えており、府は機材準備などのための初期投資として28年度予算案に事業費約200万円を計上。地方創生交付金も活用する。
府の担当者は「有害鳥獣のハンターは真夏や雨などの悪条件下でも行わなければならない大変な任務。即戦力となるプロ集団を作ってほしい」と期待を寄せる。阪口会長は「ハンターが高齢化し減少する中、もはや猟場や技術を囲う時代ではない。担い手を育てるのがわれわれの役目だ」と話している。
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ハンターとは 銃などを使って野生鳥獣を捕獲する人。農作物の被害防止などを目的に有害鳥獣を捕獲するには、原則として狩猟免許を取得し、自治体に許可申請する必要がある。免許は猟法ごとに、散弾銃やライフル銃、空気銃を扱える「第1種」▽空気銃のみの「第2種」▽箱罠などを仕掛ける「わな」▽主に鳥を狙う「網」|の4種に分かれている。免許の有効期間は3年。