西日本シティ銀・久保田会長「マイナス金利で市場の不安定化進む」

講演する西日本シティ銀行の久保田勇夫会長
講演する西日本シティ銀行の久保田勇夫会長

 西日本シティ銀行の久保田勇夫会長は29日、福岡市内で講演し、日銀が導入を決めた日銀当座預金のマイナス金利について「日米欧間で金融政策のねじれが強まり、国際金融市場の不安定化が進むだろう」と懸念を表明した。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は昨年12月、利上げに踏み切った。これに対し、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は今月、追加緩和を示唆している。

 講演後、久保田氏は記者団に対し「金融セクターにこれ以上、負担をかけるのはマクロ経済としていかがなものか。金融政策には限界がきており、政府が構造改革など実体経済(の立て直し策)をやらないといけない」と語った。

 講演会は西日本シティ銀行などが主催し、「2016年 経済・金融の見通し~世界、日本、そして九州~」と題して、ホテルオークラ福岡(福岡市博多区)で開かれた。福岡県内を中心に約500人の経営者や学術関係者らが出席した。 講演の中で久保田氏は、年初来の株式や為替市場の乱高下については、心理的なものだと指摘した。「経済の見通しを考える上で、マーケットの動きに注目し、市場関係者の考えを知ることが重要だ」と述べた。

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