楽園に民主主義を…敏腕妻が圧力 A・クルーニーさん、モルディブ元大統領の釈放成功

 ナシード氏から弁護の依頼を受けたアマルさんは「政治的な報復」と無罪を主張。外交戦略も駆使し米英や国連など国際社会を通じて圧力をかけ続けた。

 現政権は釈放を拒否してきたが、今月になってナシード氏がロンドンで脊髄の手術を受けるという名目で30日間の釈放と出国を認めた。アマルさんは完全な釈放を求めて交渉を続ける構えだ。現政権は出国を認める代わりに、ナシード氏の親族を「人質」とすることを要求したとも伝えられており、その手腕に期待がかかっている。

 ■知名度を武器に

 アマルさんは昨年9月に現地を訪れた際、「モルディブの民主主義は死んだ。独裁と専横が再びはびこっている」と批判したが、実際、世界的なリゾート地で知られる楽園の島では政情不安が深刻化している。

 昨年9月末にヤミーン現大統領の暗殺未遂事件が起き、副大統領が逮捕され、11月には大統領公邸近くで手製爆弾が見つかり、非常事態宣言が出された。市民の逮捕が容易になり、デモも制限するもので、ナシード氏の釈放を求めるデモの阻止が狙いだったといわれている。