スポーツ異聞

「ノーサイド」の精神はラグビーだけじゃない! 日本人の美しきメンタリティー

【スポーツ異聞】「ノーサイド」の精神はラグビーだけじゃない! 日本人の美しきメンタリティー
【スポーツ異聞】「ノーサイド」の精神はラグビーだけじゃない! 日本人の美しきメンタリティー
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 ラグビーの試合終了時に吹かれる「ノーサイド」の笛は「試合が終われば勝利の側(サイド)も負けた側もない」という崇高なラグビー精神につながっている。競技以外でも、シンガーソングライター、松任谷由実の名曲「ノーサイド」や1990年代に中高年層向けの同名の雑誌もあった。相手の非を必要以上に責めない、いかにも日本的な風土で育まれてきた精神と解釈することもできる。4年後の東京五輪で、武士道ニッポンの高い精神性を示す理念として、ラグビーに限らず各競技で浸透させてほしい。

試合終了を告げる笛の意味

 ラグビーはイングランド発祥の競技で、1899(明治32)年に慶応大に伝えられて以降、日本人はこの笛に込められた精神を守り、のちの世代に伝えてきた。しかし、英語圏では「ノーサイド」はもはや死語に近いという。海外ではラグビーの試合終了の笛は「フルタイム」と呼ぶのが通例になっている。『グランドコンサイス英和辞典』(三省堂)は「審判の試合終了の合図」と説明するだけで、約10万語収容の英和辞典に「ノーサイド」用語はなかった。

 また、「ノーサイドの心」を解さない英語圏のネイティブスピーカーは多く、日本とはまったく事情が異なるようだ。なぜ、海外ではフルタイムに置き替わり、日本でノーサイドのままなのかは定かでないが、「昨日の敵はきょうの友」的なノーサイドの方が日本人のメンタリティーに合致したのではないか。