野田の老老介護殺人 妻に猶予付き判決 裁判長「同情すべき点ある」

 左半身まひの障害が残る夫=当時(72)=を介護疲れから刺殺したとして、殺人罪に問われた野田市の無職、内野英子被告(79)の裁判員裁判で、千葉地裁は29日、懲役3年執行猶予5年(求刑懲役8年)の判決を言い渡した。

 吉井隆平裁判長は「残忍な犯行」と指摘したが、「高齢で、昼夜を問わない介護で心身ともに疲れ、鬱状態に陥って無理心中しようと思い悩んでの衝動的犯行。同情すべき点がある」と述べた。

 判決によると、内野被告は平成27年1月、自宅で夫の胸などを包丁で刺して殺害した。左半身まひ、排泄(はいせつ)障害となった夫の介護生活は約5年半にわたっていた。

 吉井裁判長は判決言い渡し後、「介護を頑張ったことは認められるが、夫とともに生きる道を探り、周りの手助けを得るべきだった。今後も罪の重さと向き合っていってください」と説諭した。

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