栃木県内の肥満傾向児 小3と中1、全国1位 平均以上が常態化

 文部科学省の平成27年度学校保健統計調査(速報値)で、身長別の標準体重から算出した肥満度が20%以上の「肥満傾向児」の割合が、小学3年と中学1年で全国1位だったことが分かった。例年も幼稚園から高校まで全ての年代で全国平均を上回っており、子供の肥満傾向が常態化している。県は、子供の体力向上などに取り組んでいるが、肥満に対する有効な手立ては打ち出せていない。

 統計調査によると、肥満傾向児の出現率は、小学3年が11・12%(全国平均6・51%)、中学1年が14・24%(9・13%)と突出した。その他の学年(5~18歳)は、3・77~12・90%で、全国平均を1・17~3・91%上回った。

 男女別では、中学1年の男子が15・70%(9・87%)、中学3年の女子が11・33%(7・14%)で、いずれも全国1位。中学3年の男子7・90%(7・94%)と高校2年の女子6・34%(7・48%)を除き、他の学年は全国平均を上回った。

 出現率の割合は、北海道や東北など寒冷地で高く、首都圏など人口が多い都市部で低くなる傾向がある。寒冷地や車社会の地方では、子供の運動の機会が少なくなることも要因の一つとされる。

 ただ、県によると、平成27年度の調査で、授業以外での運動やスポーツ活動の運動時間は、小学5年で男女ともに全国平均より低い一方、中学2年は男女とも全国平均より高かった。運動と出現率の直接の因果関係が認められないという。

 県スポーツ振興課は「身長に比べて体重が多い子供の方が体力があるケースもあり、体力向上が即出現率の解消につながるわけでもない」と対策に頭を悩ませている。

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