「祝いのよそほい」展 あでやか江戸の美

一勇斎国芳「三定例之内 婚礼之図」嘉永元(1848)年
一勇斎国芳「三定例之内 婚礼之図」嘉永元(1848)年

 化粧文化に関する幅広い研究活動をしているポーラ文化研究所の設立40周年を記念し、記念展「祝いのよそほい」が東京・銀座のポーラミュージアムアネックスで開かれている。絢爛(けんらん)豪華な嫁入りの化粧道具一式に、吉祥文様をちりばめた打ち掛け、装身具など、江戸時代のあでやかな美に触れることができる。

 江戸時代のさまざまな風俗を今に伝える浮世絵だが、婚礼儀式の様子を描いたものは意外に少ない。一勇斎(歌川)国芳の「三定例之内(さんていれいのうち) 婚礼之図(こんれいのず)」は貴重な作品のひとつ。

 婚家に到着した乗り物から白むくの花嫁が現れ、待上臈(まちじょうろう)に手を取られて家の中へ導かれるシーン。黒漆に唐草模様の豪華な乗り物であることから、花嫁はかなり身分の高い姫君らしい。江戸時代は夜、こし入れをするのが普通だったそうで、部屋のあちこちにろうそくや燭台(しょくだい)が置かれている。

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