小保方さん手記

「悪の象徴にされた」と恨み節 「殺意感じさせる」毎日記者を名指し非難 揺れる心情、被害者意識-赤裸々に

 ところが、続いて「人生をやり直すことができたとしても、私はやはり研究者の道を選ぶ」として一転、自らの立場を主張。「誰かを騙(だま)そうとして図表を作成したわけでは決してありません」「一片の邪心もありませんでした」と潔白を強調している。

 本編では、STAP細胞の研究から論文の発表、その後の騒動の経緯などを詳細に説明しながら、自らの心情を語っている。それらを通じてにじみ出ているのは、潔白の主張と被害者意識、そして論文の共著者であり実験などで指導を受けていた若山照彦・山梨大教授への不信感だ。

 STAP細胞の疑惑が深まり、理研などの調査が進む過程について、「日を追うごとに、私個人に対するバッシングは過激さを増していった。この時すでに私は、私に対してなら、何をしても、何を言っても許される悪の象徴にされてしまっていると感じていた」として、被害者としての立場を訴えている。

 また、「すでに、この混乱に乗じて誰を罰したいのか、調査する人たちの間で明確な線引きが行われているように感じられた」「まるで私が恣意的(しいてき)に細胞をすり替えたのではないか、と世間に邪推させるための最初の伏線が敷かれた」と自説を展開。「みんなで決めた悪には、どんなひどいことを言ってもやっても許される社会の残酷さ」と主張した。

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