浪速風

シャープも、三洋も…白物冬の時代、経営の神様なら?

松下電器産業創業者の故・松下幸之助氏
松下電器産業創業者の故・松下幸之助氏

昭和36(1961)年、来日したソ連のミコヤン第一副首相が松下電器産業(現パナソニック)の工場を見学した。案内した松下幸之助さんはこう言った。「あなたのお国は人民を解放したとお聞きしますが、僕はいろんな家庭電気器具をつくって日本の婦人を台所から解放したんですよ」

▶白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫の「三種の神器」に庶民が憧れた時代である。その外観から白物家電と呼ばれ、大阪に本社のあった松下、シャープ、三洋が競って、高度経済成長を牽引(けんいん)した。時代は移り、白物家電が売れなくなった。昨年の国内出荷額は前年比2・8%減で、2年連続のマイナスである。

▶「そろそろ買い替えるか?」「まだ使えるわよ」はわが家の会話。故障しないし、新しい機能も購買意欲をそそらない。市場の縮小でメーカーも事業の統合、再編を検討している。経営の神様は「無理に売るな。客の好むものも売るな。客のためになるものを売れ」と言ったが。