民主・岡田代表、「提案型」代表質問不発に 首相が思わず噴き出す場面も

衆院本会議で質問する民主党の岡田克也代表=26日午後、国会(斎藤良雄撮影)
衆院本会議で質問する民主党の岡田克也代表=26日午後、国会(斎藤良雄撮影)

 民主党の岡田克也代表は26日の衆院本会議での代表質問に「提案型」を強く意識して臨んだ。「反対と声をそろえるだけなら簡単だ」との安倍晋三首相の批判に呼応し、経済政策などで対案を打ち出したが、新味のある答弁はさほど引き出せず、不発に終わった感は否めない。

 岡田氏は代表質問の原稿作成に昨年末から取り組み、100時間以上をかけて「野党第一党の施政方針演説」と満を持して挑んだ。児童扶養手当の増額や支給対象年齢引き上げ、今国会に提出予定の財政健全化推進法案などを対案として掲げ、首相の考えをただした。

 ただ、憲法に関しては「改正することを否定するものではない」と表明する一方、「安倍首相のもとでの憲法改正は極めて危険だ」と、議論自体を拒絶する姿勢を重ねて表明。民主党が描く憲法の形に言及することはなかった。

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に関しては「辺野古における工事をただちに中止すべきだ」との岡田氏の発言に、首相が思わず噴き出す場面も。政権時代に迷走の末に移設を容認した民主党にあきれた様子だった。

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