軽井沢スキーバス転落

事故のバス会社は監視の目が届かぬ「アウトサイダー」だった 「土下座社長」の説明も二転三転し…

事故後の会見で土下座して謝罪をする、バスの運行会社「イーエスピー」の高橋美作社長(手前から2人目)ら =16日午後、東京都羽村市(宮崎瑞穂撮影)
事故後の会見で土下座して謝罪をする、バスの運行会社「イーエスピー」の高橋美作社長(手前から2人目)ら =16日午後、東京都羽村市(宮崎瑞穂撮影)

 長野県軽井沢町のスキーバス転落事故で、バス運行会社「イーエスピー」(東京都羽村市)の法令違反が次々と明らかになっている。同社はアウトサイダーと呼ばれる業界団体に未加入の業者だった。事故車両は道路運送法が義務付けた出発前の点呼すら行わずに出発していた。高橋美作社長(54)は事故翌日の16日に開いた会見で土下座して涙ながらに謝罪したが、事故による死者は15人。長野県警や東京労働局に家宅捜索を受け、大型バス事業からの撤退に追い込まれるなど、ずさんな運行管理の代償はあまりに大きかった。

社長が点呼に遅刻…相次ぐ違反に国交省も絶句

 「本当にこの度は大変な迷惑をおかけしまして、申し訳ありませんでした。心よりおわび申し上げます」

 約1時間40分に及んだ16日の会見の終了間際、高橋社長は涙ながらに土下座し、同社社員に抱きかかえられるようにして会見場を後にした。

 国土交通省から書類の不備を指摘されていたが、高橋社長は会見で新事実を明かした。

 「当日は点呼をせずに出掛けてしまいました」「私がする予定でしたが、少し時間が早く(事故で死亡した運転手2人が)出発したもので、私が遅れてしまい、立ち会うことができませんでした」