「もうあかん やめます!」掲げ20年超、シークレットブーツも目玉商品…大阪・西天満の名物靴店が2月、ほんまに閉店

「店は第二の故郷」

 しかし、経営が一気に上向くわけではなく、竹部さんは、26年冬ごろから体調を崩し、昨年11月末、ついに閉店を決意した。

 店主が休みがちになり、すっかり荒れてしまった小さな店。正式な閉店日は2月20日と決まったが、このまま名物店がひっそり姿を消すのはあまりにさびしいと、昨年12月から知人ら有志が「オットー応援隊」を作り、店番を買って出ている。

 今月7日には、有志の一人で、近くで司法書士事務所を開業している小山秀司さん(64)が、竹部さんの似顔絵付きの人形を店頭に設置。台風の影響を避けるため、昨年外したまま行方がわからなくなった例の垂れ幕に代え、「もうあかん やめます。」と手書きした自作の看板も一緒に置くようにした。

 竹部さんは閉店後、現在休止しているインターネット販売を再開させるつもりだ。「店は僕の第二の故郷だった。みんな愛してくれて本当にありがとう」と語った。

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