公判で検察側が証拠提出した小野瀬さんの父親の証言には、以下のようにつづられている。
「病院に駆け付けると、別人のように顔が腫れ上がっていました。(意識はなかったが)声は聞こえると思い『頑張れ』『早く目を覚まして家に帰ろう』と呼びかけました。すると、たった一度だけ、まぶたの端に涙が浮かんだのです。意識は戻らなかったが、私たちの声が届いたのだと思いました」
「拓海は気遣いのできる優しい性格でした。葬儀には沢山の学生服姿の子がきてくれました。まだ17歳です。これから色んなことを経験し、成長して大人になるはずでした。結婚して子供をもうけて、家族のために生きるはずでした。被告を1日でも長く刑務所に入れてください。私は生涯決して犯人を許すことはできません」