以上の暴行の様子は、塗装工の少年に対する検察側の証人尋問で、この少年が証言した内容だ。暴行の経緯や暴行を加えた人物については、少年らの間で微妙に主張が食い違っているところもあり、判決を待たなければ確定的なことは分からない。
被告の少年の弁護人は、「激しい暴行を加えたのは、私立高3年の少年だ」などと主張している。
午前1時半ごろ、少年らは、いびきをかいて意識を失った小野瀬さんをスーパー裏手の廃棄物置き場付近に運ぶと、被告の少年に対して「お前が1人でやったことにしろ」などと言い残して逃げ帰ってしまった。
小野瀬さんは、被告の少年が119番通報して駆けつけた救急隊によって、水戸市内の病院に搬送されたが、7月2日に帰らぬ人となった。死因は、外傷性くも膜下出血などによる脳腫脹だった。