防衛最前線(53)

初披露! 陸自の「輸送防護車・ブッシュマスター」 地雷防護の最新装備とは…

【防衛最前線(53)】初披露! 陸自の「輸送防護車・ブッシュマスター」 地雷防護の最新装備とは…
【防衛最前線(53)】初披露! 陸自の「輸送防護車・ブッシュマスター」 地雷防護の最新装備とは…
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 海外でテロや騒乱が起きた際、邦人を安全な場所まで輸送する役割を担うのが「輸送防護車」だ。「ブッシュマスター」の愛称を持つ。昨年3月に陸上自衛隊の中央即応連隊(宇都宮市)に4両が配備され、28年度予算案でも、4両分(9億円)が計上された。

 車両の底部がV字構造に設計されており、即席爆破装置(IED)や地雷の爆風を左右に逃すように設計されているのが特徴だ。装甲の強度も通常の輸送車を上回り、小火器による銃撃などにも耐えられる構造になっている。

 10人乗りで、乗り込む隊員は機関銃を構えて周囲を警戒しながら走行できる。最大速度は時速100キロ。航空自衛隊のC130輸送機や開発中の新型輸送機C2輸送機で空輸できるため、海外の緊急時に迅速に対応できる。

 全長7・1メートル、全幅2・4メートル、全高2・6メートル。自衛隊の車両の中では最大級のサイズで、96式装輪装甲車に匹敵する。車幅が2・5メートル以下であるため、公道走行時に許可申請が不要なことや、右ハンドルであるなどの日本で運用しやすいというメリットもある。

 現在、生産国のオーストラリア陸軍のほか、イギリス陸軍やオランダ陸軍などが運用。イラク戦争やアフガニスタン戦争などの実戦で、IEDに対する高い耐性を証明している。