ジャパンディスプレイは22日、平成30年からスマートフォンなど向けに有機ELパネルの量産を始める方針を明らかにした。有機ELは、米アップルが同年に発売予定のスマホに採用する見込みだ。ジャパンディスプレイは先行する韓国のサムスン電子やLGディスプレーに対抗し、既存の国内設備に量産ラインを築く。
有機ELはバックライトが不要なため、液晶より軽くて薄く、デザインの面でも柔軟性がある次世代パネルとして期待されている。ただ、品質の安定や採算性が課題となっている。
ジャパンディスプレイは、低温ポリシリコンと呼ばれる素材を使って低電力を実現したという。22日に都内で講演した同社の次世代研究センターの滝本昭雄センター長は「低温ポリシリコンの技術は海外勢を引き離している」と自信をのぞかせた。