軽井沢スキーバス転落

イーエスピーも下限割れ額提案 別ツアーの旅行2社に

 長野県軽井沢町のスキーバス転落事故で、バス運行会社「イーエスピー」(東京都羽村市)に法定基準額の下限を下回る額で発注した都内の旅行会社2社が、「(イ社から)下限割れの額を提案された」と話していることが19日、分かった。旅行業界で違法行為が蔓延(まんえん)している可能性が高まった。

 国土交通省などによると、この2社はトラベックスツアーズ(新宿区)とJクレスト(千代田区)。ト社は志賀高原へのスキーツアー(昨年12月)、J社は山梨県への温泉ツアー(同月)をイ社に下限割れで発注していた。

 都などの立ち入り検査に対し、この2社はいずれも「(イ社が)方面や距離に関係なく『今月はこの額で』と定額で受注すると提案してきた。長距離ツアーでは下限割れになった」といった趣旨の説明をしているという。法律で定める運賃計算はしておらず、違法行為であることを認識していたという。

 一方、長野県警は19日、事故車両の検証を始めた。死亡した土屋広運転手(65)は昨年12月にイ社に採用されたが、面接の際、「大型バスは慣れておらず苦手だ」との趣旨の発言をしていたこともイ社の話で判明。大型バスの運転技術が未熟だった可能性も視野に原因究明を急ぐ。

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