浪速風

寒波も株価の冷え込みも大陸から

二十四節気の「小寒」から「立春」までが「寒の内」で、あす21日の「大寒」が寒さの底になる。暦通りに寒波が襲ってきた。これまでが暖冬だったので余計にこたえる。今朝の凍(い)てついた道で、「大寒や転びて諸手つく悲しさ」(西東三鬼)を体験した人もいるのでは。

▶株式市場も「寒の内」のようだ。寒気団は大陸からやって来るが、こちらも中国発である。昨年の国内総生産(GDP)成長率は前年比6・9%で、25年ぶりの低い伸び率と発表された。急成長にブレーキがかかり、中国の需要が減ることへの懸念などから原油安も止まらず、世界経済を冷え込ませている。

▶「文明が発達したのは『寒』という季節があるからではないか」とは、農業気象学者で桜の開花予想を始めた大後美保(だいご・よしやす)博士の説である。寒さという苦難に耐え、心身を引き締めるのも大切なのだろう。やがて七十二候の「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」。市場にも暖かい東風が吹くだろうか。