【世界を読む】欧米で消える「男の子」「女の子」玩具…性別撤廃社会とリアルな市場で揺れる業界(2/3ページ) - 産経ニュース

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欧米で消える「男の子」「女の子」玩具…性別撤廃社会とリアルな市場で揺れる業界

 ターゲットの決定について女性はCNNに、「どの性別の子供がどの玩具で遊ぶべきかという考えを押しつけられなくて済む」と述べ、店の対応を評価した。

「レイはどこだ」

 従来は男の子向けとされてきた分野で、「女の子向けがかない」との批判も頻発している。

 人気SF映画「スター・ウォーズ フォースの覚醒」にちなんで発売されたボードゲーム「モノポリー」では、主人公は女性なのにダース・ベイダーら男性の駒しかないとの苦情があふれた。ツイッターでは主人公にちなみ「レイはどこだ」を意味するハッシュタグで抗議が拡散、メーカーは今後の製品にレイを加えることを明らかにした。

 また米カジュアル通販、ランズエンドは一昨年、サイエンスをテーマにしたTシャツを販売したところ「男の子向けしかない」との抗議をフェイスブックで受けた後、女の子向けのシリーズの発売を公表した。

 一方で米紙ワシントン・ポストは、消費者すべて性的中立性を希望しているわけではないとも指摘する。

 同紙は玩具販売のトイザらスが発表した男女別表示の撤廃にうんざりしているフロリダの女性を紹介。12人の孫を持つこの女性は「男女別の表示がないと買い物が不便。政治的な正しさでしかない」と、批判を恐れて表面を取り繕う流れを批判した。

レゴは「女児市場」開拓

 企業にとって、「進歩的」な取り組みと市場が一致しないことも悩ましい。

 男女別の販売戦略の重要さを証明する形となったのが、「女の子向け」を強く打ち出した商品で成功したデンマークの玩具メーカー、レゴの例だ。