老後は「1人暮らし」が幸せ 家族同居より生活満足

 26年の国民生活基礎調査によると、65歳以上の人口は約3400万人。最も多いのが夫婦のみで暮らしている人で38%、続いて配偶者のいない子供との同居26・8%、1人暮らし17・4%、子供夫婦との同居13・8%-と続く。

 家族と同居していても満足度を上げるために、辻川医師は疑似1人暮らしを推奨している。夫婦2人暮らしなら、夫が自分の食事は自分で準備するなどお互いに自立。子供と住む場合も緊急時以外は連絡せず、なるべく顔を合わせないことでトラブルが回避できるという。

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 ■「あこがれの独身生活」

 「大阪府内に住む息子には、私のことは忘れてと言っています。毎日友達と出歩いていて、家にいるのは月に2日くらい。楽しくて仕方ないです」。賃貸住宅で1人暮らしをする前田良子さん(80)は、こう言ってほほえんだ。

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