その結果、独居の生活満足度の平均は73・5点。同居の68・3点を約5点も上回り、悩みは少なかった。子供の有無や男女による差はなかったという。
家族と同居する人の満足度が低い理由について、辻川医師は「家族への対応に苦慮するため」と分析する。家族とうまくいかなかったり、コミュニケーションが取れなかったりすれば、生活の満足度は急激に下がる。
一方独居なら、体調が悪くても自分のペースで動けて家族に配慮する必要もない。ただし、満足度の高い1人暮らしの条件としては、(1)自由で勝手気ままに暮らせること(2)信頼できる同世代の友人や親類が2~3人いてたまに話ができること(3)住み慣れた土地に住んでいること-と辻川医師は指摘する。