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日覚昭広・東レ社長 「炭素繊維、自動車向けに期待」

日覚昭広・東レ社長
日覚昭広・東レ社長

 --平成28年度まで続く3カ年の中期経営計画で、コスト削減の徹底を掲げている

 「計画通り、3年間で計2千億円の削減を目指しているが、昨年9月までの1年半で約半分に達した。削減が進めば、28年度に1800億円の連結営業利益目標も自然と達成できる。ただ、高収益体質の確立には事業拡大も必要だ」

 --主力の炭素繊維は自動車への採用が期待される

 「もともと高品質の『レギュラートウ』と呼ぶ炭素繊維を手がけ、航空機やスーパーカーに採用されてきた。さらに26年には、米国メーカーを買収して量産しやすい『ラージトウ』を手に入れ、より幅広い用途に対応できるようになった。自動車では29年ごろから500万円程度の高級車でも採用され始め、ラージトウが使われる方向だ」

 --衣料用繊維ではカジュアル衣料のユニクロと、5年で1兆円の取引を目指す大型契約を結んだ

 「素材メーカーにとって最も大切なのは技術を蓄積することだ。当社ほど高機能の衣料用繊維が作れるメーカーはないと自負している。(新契約で)技術力はさらに高まる。しかも新興国の経済成長で、高機能品の需要はさらに拡大する」

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