雷雲の放射線を詳細に観測 ガンマ線は平時の4倍 「短時間バースト」も 島根県原子力観測センター「雷放電メカニズムの解明へ」

雷雲の放射線を詳細に観測 ガンマ線は平時の4倍 「短時間バースト」も 島根県原子力観測センター「雷放電メカニズムの解明へ」
雷雲の放射線を詳細に観測 ガンマ線は平時の4倍 「短時間バースト」も 島根県原子力観測センター「雷放電メカニズムの解明へ」
その他の写真を見る (1/2枚)

 冬季の雷雲活動に伴って強い放射線が放出される現象の詳細な観測に、島根県原子力環境センターが成功した。平常時の4倍近いエネルギーのガンマ線が計測されたほか、「長時間バースト」「短時間バースト」と呼ばれる現象も克明にとらえた。こうした観測例はきわめて珍しく、雷と放射線の関係解明につながると期待がかかる。松江市で20日に開かれる同センターなどの発表会で報告される。

 センターでは、島根原発(松江市)による環境の影響を把握するため原発周辺に複数の測定局を設け、放射線量などを常時観測。これまでにみられた放射線量の急激な上昇はいずれも降雨など原発以外の要因で、異常値が出た際にはその原因把握に当たっている。

 雷雲からの放射線もその要因の一つ。冬の雷は、日本では地域によって「雪起こし」「ブリ起こし」と呼ばれるなど季節の風物詩だが、世界規模では日本以外にノルウェーや北米の一部でしかみられない、きわめて珍しい気象現象。一方、夏の雷は冬に比べて高い位置で発生するため、放射線が放出されても地上での観測に影響を及ぼさない。