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北朝鮮がミサイル発射か 海上保安庁発表

浪速風

鹿に罪はない

落語の「鹿政談」は、奈良の豆腐屋がオカラの桶に首を突っ込んでいる犬を追い払おうと薪を投げると、命中して死んでしまう。犬だと思ったのが実は鹿だった。奈良の鹿は神獣とされていて、間違って殺せば死罪。奉行は何とか助けてやろうと「角がないからこれは犬だ」と裁くが。

▶現代の鹿騒動はどうすべきだろう。奈良公園で外国人観光客が「鹿せんべい」をやろうとして手を噛(か)まれたり、体当たりされたという苦情・相談が急増している。噛まれた中国人客は「狂犬病になる!?」。わが国では昭和30年代初めを最後に狂犬病の発生はないが、中国では年間2千人以上が死亡している。

▶襲われるのは、せんべいを与えるのにじらしたケースが多く、ほかに鹿にまたがったり、角をつかんだりとマナーも良くない。前述の落語のサゲは、奉行の「キラズ(オカラのこと=斬らず)にやるぞ」に、豆腐屋が「豆(マメ=達者)で帰れます」。いい思い出を残してほしいが。