共産党の山下芳生書記局長は18日の記者会見で、民主党に「前提条件なしの協議入り」を打診したことを表明。安保関連法廃止のための「国民連合政府」構想を選挙協力の前提としないことも示唆したが、民主党側に応じる気配はない。
枝野幸男幹事長は19日、「永田町の中のどこかの党とどこかの党という話ではなく、幅広い国民の皆さんとの連携が大事だ。そのことを努力していきたい」と記者団に語り、政党間協議は不要との認識を示した。
民主党としては共産党の自主的降板に期待したいのが本音だ。共産党よりも地力があるとの自信があり、同党が候補を降ろさなければ野党共闘を崩した戦犯になるとの計算も働く。
民主党幹部は共産党が候補を降ろさない場合を想定し、こうほくそ笑んだ。
「共産党は自民党を利する勢力ということになる」
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民主党常任幹事会で決まった内定者は次の通り。(敬称略)
【公認】長野=杉尾秀哉▽岡山=黒石健太郎【推薦】鳥取・島根=福島浩彦