スポーツ茶論

2002年W杯で世界が驚愕 日本人の「おもてなし」は国際常識になった 別府育郎

 今年はオリンピック・イヤーだ。8月のリオデジャネイロ五輪を終えれば、次は2020年東京五輪が控える。招致時の売り物だった「おもてなし」は、遠来の選手や観客を喜ばすことができるだろうか。

 実は、あまり心配していない。02年サッカーW杯の記憶があるからだ。いざとなれば日本人は優しい。

 20年五輪の東京開催を決めたブエノスアイレスの招致戦で壇上に立った滝川クリステルさんは「おもてなし」を、「先祖代々受け継がれながら、日本の超現代的な文化にも深く根付いている、見返りを求めないホスピタリティーの精神」と定義づけた。

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 02年W杯の際、英オブザーバー紙は、「コインランドリーの場所を尋ねたら自宅で洗濯してくれた」「終電がなくなり困っていたら見知らぬ女性が1万円を貸してくれた」といった、「日本での信じられない出来事」を特集した。

 予選リーグで日本と戦うことが決まっていたチュニジアは、奈良県橿原市でキャンプを張った。

 ホスト国との対戦国が何らかのいやがらせを警戒するのは、国際大会の常識である。だが橿原市の関係者は、日本戦にもチュニジアカラーの赤シャツ応援団を送り込み、外国メディアはこれを「奇妙な光景」として伝えた。

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