中国トンデモ事件簿

経済成長支えた石炭産業が火の車! 山西省103県で給与未払い 破綻予備軍も続々…

 中国の経済成長を支えてきた石炭産業が危機を迎えている。急激な投資増による生産過剰と石炭価格の下落により、公営私営や規模の大小を問わず赤字にあえぐ企業が続出。炭坑が集中する山西省では県レベルの自治体のうち8割以上で炭坑労働者らへの未払いが発生しているとの報道も飛び出した。

 中国の経済紙「華夏時報」(電子版)が昨年12月に報じた石炭業界のリポートは、その苦境を浮き彫りにして反響を呼んだ。

 記事によると、石炭業界の「黄金期」だった2002~13年、炭坑では運搬用トラックが列をなし、積載するまで2、3日待たされることもあった。ところが現在では暖房用石炭の需要がピークとなる冬季にも関わらず、1台分の石炭を積み込むまで10分しかかからないほど閑古鳥が鳴いている状態だという。企業のトップたちは膨れあがった石炭在庫を売りさばくため、「外回り」に奔走している。

 華夏時報は石炭産業が「黄金期からさびの時代に移った」と表現する。

 主な原因は生産能力過剰だ。エネルギー需要の増大や政府の積極的な公共投資を背景に、業界では8年間で3・1兆元(約60兆円)の投資が行われ、生産能力は年間50億トンに達しつつある。しかし専門家によると現在、少なくともその1割ほどが過剰となっているという。