浪速風

「もったいない」も問題だ

真っ先に思ったのは「もったいない」だった。カレーチェーン店が製造過程で樹脂製部品が混入した可能性のある冷凍ビーフカツを、産廃業者に廃棄を委託した。その数約4万枚。食べても毒性はないというが、客に出すわけにはいかない。損害より信用を考えたのは当然だろう。

▶肥料になるはずが、産廃業者が横流しし、さらに転売されてスーパーなどで売られた。まだ全容はわからないが、ほかにも廃棄すべき食品が横流しされていたらしい。食べ残しの使い回しや賞味期限の改竄(かいざん)、食材の偽装表示などが社会問題になったのに、何も変わっていなかったのかとあきれる。それにしても…。

▶日本では、まだ食べられるのに捨てられる「食品ロス」が年間500万~800万トンに上るという。1人当たり毎日おにぎり1~2個分を捨てていることになる。子供の頃、明治生まれの祖父に「食べ物を粗末にすると罰が当たるぞ」と叱られた。「もったいない」を何とかしなければ。