「1分、2分を惜しんで予定を入れる子だった。親から見ても『なぜそんなに』と心配になるくらい急いで生きていた。21年間の人生を急ぎすぎてしまったのかな」-。長野県軽井沢町のスキーバス転落事故で犠牲となった早稲田大学4年、小室結さん(21)の通夜が16日夜、川崎市内で営まれ、多くの人が早すぎる死を悼んだ。母親(52)は瞳を潤ませつつ、まな娘の人生を気丈に振り返った。
午後7時からの通夜には、約1200人の親族や友人らが参列した。別れを惜しむ人の列は一時、会場から数百メートル先まで続いた。
通夜では冒頭、「結にやり残したことはなかったと思います」と両親のメッセージが読み上げられた。旅先でほほ笑む遺影を撮影した友人があいさつに立ち、「こんな時に使うために撮ったのではありません」と泣き崩れた。