台湾・総統選

日本政府、蔡氏当選を歓迎、連携を模索 「台湾は大切な友人」 対中政策を注視 

 非政府間の実務関係ながら、蔡氏の新政権との連携は安全保障上の意義もある。東シナ海の尖閣諸島周辺や南シナ海で高圧的な海洋進出を続ける中国への牽制(けんせい)にもなる。

 政府高官は「蔡氏の対中政策を分析していく」としている。外務省幹部は「中国との政治的、経済的関係で、どのようにバランスをとっていくか注視する」と話す。

 中国が台湾の中国離れを押さえ込もうと軍事圧力を強め、台湾海峡が緊張する恐れもあることから、政府は米国と協力して地域情勢の安定を図りたい考えだ。

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