平成7年の阪神大震災を機に結成したバンド「GETCHA!(ゲッチャ)」が16日、神戸市中央区でチャリティーライブを開く。メンバー4人はいずれも震災を経験しており、「震災で学んだ人の優しさを一緒に届けませんか」と呼び掛けている。
リーダーの春名慎太郎さん(46)は、震災で同市東灘区の自宅が全壊し、複数の友人が亡くなった。春名さんは「音楽の力で傷ついた人たちを元気づけたい」と同年にバンドを結成。その後、メンバーの入れ替わりがあり、現在は4人で神戸を中心にライブ活動などをしている。神戸や夏にちなむ曲を多く制作し、「神戸のTUBE」と呼ばれることもあるという。
チャリティーライブは12年から毎年開催。今回は、山陽電車にちなんだ「それゆけ!!山電」や「東二見で抱きしめて」などオリジナル約15曲を披露する。収益の一部を小児がん専門ケア施設「チャイルド・ケモ・ハウス」(同市中央区)に贈る。
春名さんは「歌だけでなくトークでも、震災を風化させないという思いを伝えたい」と話している。
ライブは同区東川崎町のモズライトカフェで午後6時から。入場料2500円。問い合わせは同カフェ(電話078・382・3838)。