「帝国の慰安婦」在宅起訴

誤解と曲解が独り歩きする韓国社会を反映 異論認めず聖域化する慰安婦問題

 朴氏は同書で、慰安婦制度を「日本の帝国主義による構造的な問題」と位置づけている。在宅起訴された際には、慰安婦問題をめぐり20年以上も日韓対立が続いたことへの検証などが執筆の動機だったと説明。慰安婦問題で「日本という政治共同体だけを罪と責任の対象としている」と韓国側の姿勢も批判していた。

 起訴の元となった告発状について、朴氏は「(著書への)誤読と曲解だらけで、韓国社会に『著作は虚偽』との認識がメディアを通して広がった」と無念さもにじませた。この指摘通り、韓国では、誤解と曲解が独り歩きしており、普遍性さえ帯びている。

 慰安婦問題は先月末の日韓合意で「最終的かつ不可逆的に解決」するとされたが、韓国内での慰安婦問題への認識に変化はない。批判どころか、わずかな表現でも異論を挟めば、やり玉に挙がる。今回、韓国の司法当局が下した判決が如実にそれを物語っている。

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