兵庫県南あわじ市が「あわじ国」として独立を宣言した。地元出身のタレント、上沼恵美子さんが官房長官に就任し、現職の中田勝久市長が大統領となって独立の是非を問う国民投票を2月に実施-。壮大なフィクションを交えながら同市の魅力をPRする特設サイト(http://www.awajikoku.com/)がインターネットで公開された。
同市はタマネギなど多くの特産品がありながら情報発信力が弱いのが悩みの種だったため、大手広告代理店の協力を得て今回のシティプロモーションムービーを作った。
動画は同市の4町合併から11周年となる1月11日に始まった。ケーブルテレビの収録で観光PRの方針を発表する中田市長らの姿を別室で見ていた上沼さんが、内容に我慢できずスタジオに乱入。市の企画していたパンフレット発行などの施策を「ぬるい」とバッサリ。「いっそのこと日本から独立して『あわじ国』に」と独立宣言を行う。
さらに「国になったんだから市長じゃなくて大統領。官房長官は私」と主張。カメラに独立の是非を問う国民投票を呼びかける。投票イベントは2月19日開設の別サイトでスタートし、参加者から抽選で淡路ビーフなどの特産品がプレゼントされる。今回の動画は「独立宣言篇」で、今後も農畜水産物や観光名所などをテーマにした新作動画を3月末まで配信していくという。