世界でいま何が起きているかスマホに聞け 「人工知能」が災害や事故のSNS投稿を収集・速報 「日の丸」ベンチャーがアプリ開発

 例えば大規模火災が発生すると、偶然その場にいる人々がスマホで現場を撮影し、相次いでツイッターに投稿するのはよくみられる光景だ。この現象を、ソーシャルメディアを常時監視する人工知能エンジン側からみると、同じ場所、同じ時間の撮影画像が一斉にネットにあふれる「急変」としてとらえられる。

 そうした画像類について、人工知能エンジンが中身を詳細に解析。炎の色や形、消防や救急、警察などの作業着、車両、見物人らなどの特徴から「火災」と判別するわけだ。

 村上氏は、「あらかじめ人工知能に『火災』の画像パターンを学習させておく。『火災』のような画像を見つけると、日時・位置情報、他の投稿状況もみて、本当に起きている火災かどうかを総合的に判断する」と説明する。

人が最終判断、「誤報」リスク減らす

 現場投稿をダイレクト配信するため当然速報性に優れる。「発生を察知してから裏付け取材を行って報じる報道機関とは根本的に仕組みが異なる。報道機関よりも小一時間から半日も配信が早くなることが多い」(村上氏)。

 もっともネットには一定数の偽画像が流れており、機械任せでは誤報を招きかねない。人工知能エンジンで日時や場所が一致しない画像は排除できるが、誤報の危険性を無くすため配信前にスタッフが手作業で判断する編集手順を踏む。

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