英ロックミュージシャン、デビッド・ボウイさん、18カ月に及ぶがんとの闘病の末に死去

 【ロンドン=岡部伸】BBC放送などによると、英国の人気ロックミュージシャンで俳優のデビッド・ボウイさんが10日、がんで死去した。8日に誕生日を迎えたばかりで69歳だった。

 息子で映画監督のダンカン・ジョーンズさんが認め、ボウイさんの公式フェイスブックを通じて、「2016年1月10日、デビッド・ボウイは18カ月に及ぶがんとの闘病の末、家族にみとられながら、安らかに死去した。この深い悲しみの時に家族のプライバシーを尊重していただきたく思います」との声明を発表した。

 ボウイさんは誕生日の8日に新作アルバム「ブラックスター」を発売したばかりだった。

 1947年、ロンドン南部ブリクストン生まれ。本名はデビッド・ロバート・ジョーンズ。64年にファーストシングルを発表し、しばらく無名だったが69年に「スペイス・オディティ」が全英チャートでトップ10に入り、人気ミュージシャンとなった。代表曲に「ジギー・スターダスト」「レッツ・ダンス」など。独特の美学を追求する「グラムロック」の旗手として、後世のアーティストに多大な影響を与え、2000年には、英国の音楽雑誌「NME」で「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」に選ばれた。また02年の「100人の偉大な英国人」に選出された。

 俳優としても1983年に大島渚監督の映画「戦場のメリークリスマス」に英軍将校で出演。ビートたけしさんらと共演した。

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