話の肖像画

世界エイズ・結核・マラリア対策基金局長 國井修(1)3大感染症を効果的に減らす

 GFは12(2000)年のG8九州・沖縄サミットで、議長国の日本が感染症対策を主要課題として取り上げたことがきっかけで、低中所得国の3大感染症対策に資金を提供する機関として設立されました。1年半という異例の速さで設立できたのは、パンデミック(世界的流行)という緊急事態を抑えなければならない世界の切実な思いを反映したからです。国連の中にはつくらず、民間を含めたドナー、現地政府、当事者組織などをつなぐ役割を期待されています。

 東京での増資準備会合には米マイクロソフト創業者、ビル・ゲイツ氏や世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長らがそろいました。GFの生みの親である日本への期待の表れだと思います。

 〈テロ対策が各国の優先課題になる中、3大感染症のためにお金を集めるのは厳しい〉

 減ってきたと思って手を緩めるとまた流行するのが感染症です。増資会合ではサービスが届いていない見過ごされている人々がいる、と一層の努力を求める声も出ました。現場を見てきた私には、その声がどれほど必死な叫びなのかが分かります。その声をさまざまなドナーに届け増資を成功させ、限られたお金の活用をより効率的、効果的にしていくことが私の役割。今年もやるぞという思いです。

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