相撲よ 第2部(中)

「改革するところを間違えるな」脚本家の内館牧子さん(67)

 北の湖理事長が猫だましを批判したことに白鵬は「愛のムチ」と言いましたよね。全然違う。あの批判は北の湖理事長の失望と悲しみです。

 しかし、白鵬は思い上がったものですよね。ならばいっそ魅力的なヒールになればいい。今は半端でちっぽけなヒールですから。

 そういう白鵬を野放しにしている日本人力士も本気で頑張らないと。このまま半端者ヒールの白鵬と、とっくに盛りは過ぎている日馬富士に負けてる姿を見せられてばかりでは、この大相撲人気はもちません。(聞き手 藤原翔)

 うちだて・まきこ 脚本家。昭和23年、秋田市出身。武蔵野美術大卒業後に三菱重工業に入社。13年半のOL生活を経て、脚本家デビューした。平成12年から10年間、日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会の委員を務めた。

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